高齢者のインプラント治療

監修医より

高齢なだけであれば、インプラント治療のリスクになる可能性は低い

日本の平均寿命はますます伸びて、高齢者の方の人口は増加しています。日本は現在超高齢社会といわれる状況になっているのです。長寿は社会にとってもよいことに間違いありませんが、この状況で大切になってくるのは「健康寿命」です。そして、それには口腔機能が大きな役割を果たすため、今後はますますインプラントの需要が高まると考えられます。

インプラント治療に高齢ということが、リスクになるという考え方もあるようですが、私は必ずしもそうは思っていません。CT検査などの精密な検査をすることでリスクは低下させられますし、もし、持病などがあってもかかりつけの医師に相談すればOKをもらえる事例はかなり多いと思います。

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滝澤聡明理事長 滝澤聡明理事長
医療法人社団明敬会 滝澤理事長

高齢者がインプラントを受けるリスクは何ですか?

糖尿病や高血圧と言った全身疾患や顎骨量の不足などが考えられます。また、体力の低下による手術での身体的負担もあると思います。

高齢者がインプラント治療を受けるには、どのような注意点がありますか?

冒頭に指摘したように、注意深く検査をして行くことが一番重要です。また、持病がある方は医科との連携も必要になってきます。そして、手術の負担を軽くすることも大切だと考えます。特に侵襲が少ないフラップレス手術は向いていると思います。骨の状態がよければ、積極的に取り入れてもよいと思います。

高齢者のインプラントの症例について

咀嚼障害を訴える患者さんの例です。上顎は総入れ歯で、下顎は天然歯に補綴物がありましたが適合していませんでした。下顎の天然歯も保存は不可能な状態だったので、抜歯をしてインプラント埋入を実施してインプラントオーバーデンチャーを装着することにしました。手術はガイデットサージェリーを使用した手術で、上顎は小規模切開、下顎はフラップレス手術を実施して良好な結果を得ています。

参照:日本口腔インプラント誌第32巻第1号「高齢患者の歯科インプラント治療における考慮」

本番は手術後のメンテナンス

インプラント治療が成功しても、その後のメンテナンスがうまくいかなければ、インプラントは機能を失ってしまいます。セルフメンテナンスはもちろん、歯科医院での定期的なメンテナンスも必ずおこなってください。そうすれば、インプラントは長期間の使用も可能なものです。

参考文献

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

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運営者情報

ヘルスケア編集部Zenken株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

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免責事項

切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444

湘南藤沢歯科
0466-37-3090

一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

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