フラップレス手術をする歯科の選び方
ここでは、フラップレス手術を受ける際の歯科医の選び方を紹介します。
フラップレス手術は通常施術以上に技量が必要
まず、フラップレス手術は通常のインプラント施術以上に歯科医の技量が求められます。
インプラントを埋め込む顎骨を歯茎を切開して露出させないので、ドリリングの位置、向き、深さなどは医師の技量によるところが大きいためです。
そこを踏まえて歯科医を選ぶ際には、下記のようなポイントに注意しましょう。
設備は充実しているか
フラップレス手術を行うには、一定以上の設備が不可欠です。特に注目したい設備に関して、紹介します。
歯科用CT
骨を直接見ることができないフラップレス手術は、歯科用CTが不可欠です。これによって骨の状態を確認し、治療計画を作っていきます。
専用オペ室
滅菌処理がしやすく、オペの衛生環境を担保しやすいのが専用オペ室です。インプラントは外科手術を伴います。専用オペ室があるクリニックを選びましょう。
ガイドサージェリー
インプラントの補助器具です。サージカルガイドともいいます。コンピューターシミュレーションによって、骨の状態から最適なドリリングをするための位置や角度を補助器具によってわかりやすくします。
ちなみに、ノーベルガイドはノーベルバイオケア社が作成しているガイドサージェリーのことです。
フラップレス手術の症例数はあるか
通常インプラント施術とは異なる技量を要するため、インプラントの症例数がたくさんあっても指標にはなりません。
フラップレス手術でのインプラントをどれくらい行っているのかを確認してみましょう。
フラップレス手術単体での症例数は、WEBサイトに掲載されていることはほとんどないと思いますので、カウンセリングの際に聞くようにしてください。
WEBサイトでフラップレス手術についてしっかり掲載しているか
当たり前と思うかもしれませんが、フラップレス手術は、あまり導入している歯科医院が多くありません。
そういった意味では、WEBサイトにてフラップレス手術の説明をしっかりしているかどうかを見ておくべきでしょう。
無切開インプラントでユーザーにとって利益も多い術式だけに情報だけは載せている。という歯科医院もあるかもしれません。
少なくとも、
- フラップレス手術がどういう手術方法なのか
- メリット・デメリット
- 必要な技術・設備
はWEBページに記載してある歯科医院を選ぶべきでしょう。
フラップレス手術・インプラント治療の失敗例
ドリリング時に下顎の動脈を誤って損傷したことが原因とされる死亡事故が報告されています。フラップレス手術は切開をしない分、骨を直視せずに穴を空ける作業を行います。高度な技術が必要なため、医者選びが非常に大切なポイントです。
滝澤医師より
実際に医師と話してみてください。
フラップレス手術は、誰でも彼でもできる施術ではありません。
実際に医師と話をしてみて、理解できるように説明をしてくれるか。最終的に医院選びはここにつきます。
フラップレス手術に力を入れているかをHPなどで確認した上で、最終的なジャッジはカウンセリングで決める。
失敗しないための鉄則です。
監修者紹介
滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長
滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。
患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。
「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。
運営者情報
ヘルスケア編集部Zenken株式会社
歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。
「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。
免責事項
切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会
タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444
湘南藤沢歯科
0466-37-3090
一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格
【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。
主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。