AQB
1994年から、製造・販売が開始された日本産の格安インプラントといえば「AQB」となります。
シンプルな形状にすることで、メンテンスなどのランニングコストを抑えられるよう工夫がなされています。
その結果、トータル的に「安価なインプラント」となり、格安インプラントを実現しています。治療期間を短くできるメリットもあるインプラントメーカーです。
AQBの特徴
再結晶化HA(ハイドロキシアパタイト)コーティング
再結晶化HAの特徴を簡単に説明をすると、コーティング層が35μmと薄いにも関わらず、剥がれにくい構造をしていることです。
他にも、高温分解物がなかったり、結晶性が高かったり、生理的食塩水のpHを変化させないなどの多くの特徴を持っています。つまり何が凄いのか?と言いますと、単純に骨の再生を促し、インプラントが定着しやすくなるということです。
また「場を乱さない」という大きなメリットも持っており、負担を軽く治療することができます。
特殊加工の水熱処理
水熱処理をすることで、インプラントの表面にカルシウムやリンを取り込むことができます。この2つの成分は、インプラントの骨定着化に大きな役割を果たし、安定性を増す手伝いをしてくれます。
平たく言えば、この2つは、歯肉との封鎖性がよいため、効率よく骨へ定着することに繋がっているのです。
もう少し具体的な効果を紹介すると「治癒期間を短縮することができる」「治療時の細菌感染リスクを軽減することができる」となります。
AQBの商品
1ピースタイプ
シンプルだからこそ手術難易度が下がる
スパイラルシリンダーと呼ばれるタイプで、1回法で治療することになります。
したがって、形状がシンプルとなっており、インプラント治療する際の手術難易度を下げてくれています。患者への負担も軽くできること、かつ医師の負担も軽くしてくれます。
一体構造で強い強度となっている
「つなぎ目が全然ない」ことが大きな特徴ともなります。インプラントに限らず「モノ」はつなぎ目があれば、そこから劣化していくことが多いです。
それが無いため、力学的にも強度が高く、ネジが緩んでしまうような心配もないことが特徴です。
2ピースタイプ
「美しい歯」のニーズに応える
アバットメントを選択できる自由度の高さが1つの特徴となります。
これが意味することは、歯を美しく見せることに繋がるということです。歯冠形態の再現が可能となるため、歯冠傾斜にも適用できるメリットがあります。
オーバーデンチャーとの相性がいい
オーバーデンチャーのアバットメントによって、様々な種類の根面アタッチメントに対応することができます。
この幅広い選択肢が「その人にあったインプラント」を提供することができ、患者の負担を軽減することができます。
監修者紹介

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長
滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。
患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。
「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。
運営者情報
ヘルスケア編集部Zenken株式会社
歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。
「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。
免責事項
切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会
タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444
湘南藤沢歯科
0466-37-3090
一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格
【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。
主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。