Zシステム社のインプラント
セラミックインプラントのグローバルリーダーであり、骨レベルにアプローチするメーカーのZシステム社。その10年以上にわたる開発の成果である商品の特徴を紹介します。
Zシステム社について
Zシステム社はセラミックインプラントのグローバルリーダーです。数万件もの施術成功実績をもち、独自のZilkolithプロセスで作製されたZシステム社のインプラントは、15年以上の経験により開発・製造・ノウハウ・品質保証を発達させてきました。
ISOに従って認証され、CEやFDA認定も受けています。プラットフォームスイッチング(骨吸収によるインプラント体の脱落防止)を兼ね備える、セラミック製の骨レベルインプラントの最初で唯一のメーカーです。特徴は複数のステップを経て慎重に作製される製造過程由来の、高い破壊耐性を保証していること。
表面の粗さを大きくすることで、インプラントと骨の接触を改善し、より優れた骨結合を確保する、SLM表面技術も特徴的です。最新世代の商品による治癒率は90%以上を超え、主要なチタンインプラントにも匹敵する成果をあげています。材料は強度を増し、プラズマ滅菌を施すことで強度を損なうことなく衛生的問題もクリアしているうえに、天然の歯同様の色で審美性も安心です。
口腔内での粉砕も可能なために手術作業も簡略化が可能となり、余分なアクセサリなど消耗品のコストも抑えられる商品ラインナップとなっています。
Zシステム社のインプラントの特徴
Zシステム社が手掛ける商品に共通する特徴として、組織への優れた親和性が挙げられます(科学的に証明済み)。また、白いインプラントであるため見た目も周りの歯と違和感なく感じる高い審美性も特徴のひとつ。コストに対する効果も高くなっています。
さらに、ヨーロッパ最大の応用研究機関である「フラウンホーファー研究所」が実施した各商品の手動研磨テストもクリア。研磨による大幅な劣化は見られず、破砕したインプラントによる骨折のリスク増加もないという結果になりました。審美性・強度ともに優秀なセラミックインプラントと言えるでしょう。
Zシステム社の製品はほかの第三者機関の審査にも合格しています。たとえば、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可です。アメリカの政府機関のひとつで食品や医薬品の安全や品質をチェックしています。
また、医療機器の国際標準規格であるISO 13485も取得済みです。常に安定した品質で製品を提供しているのがZシステム社のインプラントです。
Zシステムのインプラントの種類
Zシステム社のインプラント商品、以下5種類について説明します。
Z5mインプラント
ほぼ全パターンに対応できるオールマイティーインプラント
上・下顎ほぼすべてのインプラント埋入に対応できる、Z5mインプラント。土台は本体と分かれており、歯科医師の施術により接着されます。Zシステム社の実績あるSLMレーザー表面技術(特許取得済み)と、やさしいプラズマ滅菌によるオッセオインテグレーション(歯と骨が結合すること)が特徴です。
セルフタッピングねじ(装着部分をわざわざねじの形にドリルする必要がなく、単なる穴あけのみで挿入できるねじのこと)によって、埋入時のねじりの強さ(トルク)が低減。上部領域のコア径を拡大した円錐形のねじ形状のおかげで、最適な機械的強度と優れた初期安定性を誇ります。
Z5m(t)インプラント
アクティブスレッドを採用
特別に開発されたアクティブスレッド(切り方がダイナミックなねじ形状)を使用しており、骨のクラス分類でD3/D4という極めて強度が弱い歯に対しても最大の初期安定性を確保できます。D3は歯の頂部の皮質骨層(表面)が薄く、海綿骨(歯の内部)の骨梁(海綿骨の内部の網目状の空洞を取り巻く糸状の骨)が細い状態で、骨の強度は10段階評価で3~4程度。
一方D4は歯のほとんどが骨梁でできた海綿骨で、強度は1~2程度となっています。抜歯後にすぐ埋入できるように設計されていることも大きな特徴のひとつであり、フラップレス手術にも対応可能です。
※D3/D4とはハンスフィールド値での分類のこと。
Z5m lb/lcインプラント
フレキシブルな埋入プランに対応する2つのインプラント構造体
構造体全体を固定する、一体型インプラントです。下顎の2箇所のインプラントのみに対応し、構造体全体を簡単に取り付けるために工夫されたボール状の頭部をもつのがZ5m lb。独自の形状をもつことで構造体の肩の部分を限界まで埋入することがポイントです。円錐形で、自社で特別にカットされたねじ形状により、初期安定性が確保されます。
Z5m lcはZ5m lbとは異なり、上下顎4箇所に取り付けができるのが特徴。独自の形状により、肩部分の埋入に自由度が増しています。ともに取り外しは可能です。
参考元:システム社ホームページ「Z5m lb/lcインプラント」
Z5cインプラント
取り換え可能なインプラント
2ピース構造をしており、セルフタッピングねじとなっています。セルフタッピングねじ構造は骨片を中に溜めておくことができ、挿入時のねじりの強さを低減させることが可能です。上下顎ほぼすべてのインプラントに対応しており、かつモノタイプのZシステム社のインプラントと同様の輪郭・表面形状をしているため、取り換えもできます。
円錐形の基本形状と、ダイナミックカットのねじをもちます。SLMレーザー表面技術と、やさしいプラズマ滅菌による優れたオッセオインテグレーションが特徴です。
Z5sインプラント
土台のラインナップが充実
2ピースのねじ固定式骨レベルのインプラントです。インプラント構造体と、軟組織の親和性は抜群。歯肉からの高さは1mmで、ストレート形状もしくは15°の角度付きの土台となっています。ラインナップは徐々に増えており、今後さらに裾野を拡げゆくシリーズと言えるでしょう。
土台の最適な位置決めを提供する内部接続構造には回転防止機能があり、超強力。破壊耐性も抜群です。骨片を中に溜めておくことができるねじ構造をしており、挿入時のねじりの強さは小さくて済みます。
明敬会で扱っているZシステム社のインプラント
明敬会では、Zシステム社が提供する「1ピース」アバットメント一体型のインプラントを扱っています。費用は一体型で27万円。10年の保証期間が付いています。金属アレルギーや不定愁訴のある人におすすめです。
監修者紹介

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長
滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。
患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。
「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。
運営者情報
ヘルスケア編集部Zenken株式会社
歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。
「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。
免責事項
切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会
タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444
湘南藤沢歯科
0466-37-3090
一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格
【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。
主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。