痛みが少ないフラップレスインプラント

監修医より

フラップレス(無切開)インプラントなら痛みが少ない

インプラント治療における痛みの種類は、切開の痛みや骨造成の痛み、手術が終わり抜歯をする際の痛みの3種類があります。

手術中は麻酔が効いているため痛みはないのですが、術後は4〜5日ほど痛みが続きます。痛みに対しては、痛み止めや傷口の消毒で対応します。

フラップレス手術であれば、歯茎を切開することがないため出血することもほとんどありません。抜歯も必要ないことから糸を抜き取る痛みもありません。手術時間も短く、術後は炎症による腫れや痛みがほとんどないと言えるでしょう。

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医療法人社団明敬会 滝澤理事長

インプラントはなぜ痛い

インプラントでは、歯肉を切開し、骨を削りインプラントを埋め込みます。

個人差があり、ほとんど痛みを感じない人もいれば術後痛みが大きくなり、中には日常生活に支障をきたすケースもあるようです。ここでは、インプラント治療の過程に生じる痛みについて具体的にお伝えします。

  • 手術中の痛み
    インプラント治療は切開手術を行いますが、手術中は麻酔をすることからほとんど痛みを感じることはありません。
  • 麻酔の注射の痛み
    手術を行う際、患部に麻酔の注射を行います。多少チクッとした痛みを感じるでしょう。
  • 切開による痛み
    手術中は麻酔が効いているため、それほどの痛みを感じることなく手術を受けられます。しかしながら、術後4~5日は抜歯後のような強い痛みが生じると言われています。ほとんどの場合、痛み止め(鎮痛剤)が処方されています。
  • 骨造成による痛み
    骨には痛みを感じる痛覚がありません。骨は痛みは感じませんが、骨を移植するGBRや自家骨を移植するサイナスリフト、または骨の高さが足りない部分に骨補填剤などを使用した場合に、術後の4~5日間は痛みや腫れが起こる可能性があります。術後の痛みには痛み止めの服用や、歯科医院での傷口の消毒をしてもらう必要があります。
  • 術後の痛み
    術後麻酔が切れると、4〜5日は比較的強い痛みが生じます。通常は痛み止めを処方してもらうので、大きな痛みを感じることはないでしょう。
  • 傷跡の腫れなどの痛み
    手術の内容や当日の体調などにより傷跡が腫れる場合がありますが、通常は数日で元に戻ります。
  • 抜糸する際の痛み
    インプラント埋入後に縫合した部分は、手術後1週間から10日程度で抜糸を行います。糸を抜き取る際に、チクッとした痛みを感じることがあります。どうしても痛みが辛い場合は、表面麻酔などで痛みを和らげます。

インプラントの痛みについて

インプラントの経験がない方であれば、インプラントの痛みを具体的にイメージすることは難しかもしれません。ここではインプラントの痛みについて具体的に解説します。

痛みはどのくらい続く

インプラントの痛みは、外科手術による痛みは2〜3日ほど続き、骨造成などの際の痛みは4〜5日ほど続きます.

2回法だと2次手術がある

インプラント手術には1回法と2回法があります。2回法では骨を削ることや歯茎を大きく切開することはありません。インプラントにアパットメントを装着するために、1次手術で塞がった歯茎を切開し、歯茎に埋まったインプラントを露出させます。無事にアパットメントを取り付けた後は、開いた傷口を縫い合わせれば手術は終了します。

2次手術は早ければ10分ほどで終了します。手術自体は非常にシンプルです。1次手術の時と同様に局所麻酔を行うため手術中に痛みを感じることはほとんどありません。

手術も短時間で終了するため、体の負担が少ないのが特徴です。一般的に見ると、2次手術の後に強い痛みや腫れを感じる人はほとんどいないでしょう。

インプラントの痛みを回避するには

場合によっては大きな痛みを伴うこともあるインプラント治療ですが、痛みを極力削減する治療法や対処法も存在します。ここでは、インプラントの痛みを回避するための治療法や具体的な対処法の中身について解説します。

フラップレス手術

インプラントの痛みを軽減できる治療法として、フラップレス手術があります。一般的なインプラント手術は歯肉を切開しますが、フラップレス手術はほとんど切開することなく歯肉パンチで穴を開けてインプラントを埋め込みます。通常の手術と比べて治療期間が短く痛みも少ないため、注目されている治療法です。

麻酔

インプラント手術を行う際は、通常麻酔を行います。麻酔が効いている際は、ほとんど痛みを感じることはありません。局所麻酔の場合は術後2〜3時間ほどで切れるので、その後はある程度痛みを感じるでしょう。

OAM(大口式)

OAM(大口式)とは、骨の量が少ない場合に特殊な器具を使って骨の量を増やす手術です、OAM(大口式)を行えば、余計な手術をすることなくインプラントを挿入できるため痛みをある程度軽減できます。

その他、プライベートで気を付けること

インプラント手術直後は完全に傷が塞がっていないことから、激しい運度や入浴、飲酒は避けたほうがいいでしょう。通常手術から2〜3日で痛みのピークは超えますが、稀に細菌に感染して数日間痛みが続くこともあります。手術後は痛みが治まるまで安静に過ごすことをお勧めします。

痛みが続く場合はどうしたらいい

インプラント手術を終えて、麻酔が切れたあとは患部が腫れたり痛みが生じるケースがあります。一般的には4〜5日経てば痛みは和らぐことが多いのですが、人によってはそれ以後も痛みがずっと続く場合があります。

10日以上痛みが続く場合は、患部が細菌感染している可能性があります。そのままにしておくと炎症が広がる可能性があるため、抗生剤の投与が必要になります。ヒーティングを起こしている可能性も考えられます。

骨が予想以上に硬く摩擦熱を生じた結果、骨が火傷したような状態になっているのです。いずれの場合も、状況次第では再手術が必要になリマス。1週間以上痛みが長く続く場合は再びクリニックに訪れて、迅速かつ適切に処置してもらいましょう。

明敬会が行う痛みへの配慮

インプラント手術における痛みに対し不安を感じている人は決して少なくありません。明敬会は痛みに対しても十分なケアが行き届くような配慮をいくつも行なっています。ここではその具体的な配慮の中身を紹介します。

痛みが出にくい手術に対応

明敬会では、痛みに対して不安を持つ方に対しフラップレス治療を用意しています。フラップレス治療は歯茎を切開することなくインプラントを埋め込むため、通常のインプラント治療と比べて痛みや腫れを抑えることができます。

さらに、骨をなるべく削らずにインプラントを埋入するOAM(大口法)にも対応しています。こちらも痛みや出血、術後の腫れを避けることができる治療法です。

麻酔は笑気ガス麻酔を使用

また、痛みに対して過敏な方に対しては、局所麻酔ではなく笑気ガス麻酔を使用しています。血液の安定化を図り恐怖心を軽減することができ、安全に治療を進めることができます。明敬会では、患者様が安心して治療を受けることができるように、痛みに対して万全の対策を取っています。

フラップレス手術で痛みが軽減される仕組み

インプラントに対して、痛みを軽減できるのが「フラップレス手術」。フラップレス手術は「痛みの少ないインプラント」とも言われています。インプラントで起きる痛みを大幅に軽減した画期的なフラップレス手術の特徴や施術の流れをご紹介します。

フラップレス手術の流れ

  1. 手術前にCT撮影
  2. CT撮影の立体画像で確認
  3. インプラントを埋め込み
  4. 上部構造を装着して終了

フラップレス手術の特徴

切開をしない治療のため、抜糸はありません。埋入後は定期的にメンテナンスがあるだけです。

従来のインプラント手術では、メスで歯肉を切開し歯肉を剥離して顎骨を完全に露出させます。顎骨を露出させた後、専用ドリルで骨を削り、インプラントを埋め込みます。最後に歯肉をふさぎ縫合します。しかし、フラップレス手術は、これら切開、剥離、縫合はありません。メスを使用しないため出血も少なく、手術時間が短いなど多くのメリットがあります。

通常のインプラント治療とは違い高度な技術を必要とする治療法ですので、誰でもできるわけではないということだけ頭に入れておきましょう。

まとめ

フラップレスインプラントで痛みの少ない治療

歯茎を切開しないフラップレスインプラント治療。痛みや腫れが少なく、術後の回復も早い治療法です。まだ一般的に知られている治療法だとは言えませんが、これからますます広がっていくでしょう。

痛くないインプラント治療をお探しの方は、フラップレスインプラント治療を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

クリニック選びは慎重に

メリットの多いフラップレスインプラント治療ですが、通常のインプラント治療より難しいため歯科医の技能・経験が必要不可欠です。

まだ広く認知されていない治療法なので、ネットで調べてもフラップレスインプラント治療の技術が高い歯科を判断できる材料が少ないのが現状。実際にカウンセリングを受けて医師の説明を聞き、信頼できるクリニックを選びましょう。フラップレス治療には充実した設備も重要。フラップレス治療に力を入れているクリニックを探すのがおすすめです。

フラップレスインプラントを良く知っておくことが重要

フラップレスインプラント治療について、先にある程度知っておくと、カウンセリング時に疑問点や不明点を質問しやすくなります。フラップレスインプラント治療について画像も交えながら詳しく解説しているので、カウンセリング前にぜひ確認してみてください。

>フラップレスインプラントについて詳しく見る

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

監修者情報はこちら>

運営者情報

ヘルスケア編集部Zenken株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

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免責事項

切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444

湘南藤沢歯科
0466-37-3090

一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

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