無切開
ここでは、切らないインプラント施術「フラップレス手術」の施術内容をご紹介しています。
歯茎を切ることに不安を感じてインプラントをためらっていた方、ぜひ参考にしてみて下さい。
そもそも何故インプラントは切るのか?
まず外科施術は直視という前提があるため、インプラントでも切開はするものとして考えられています。
通常のインプラントは、顎骨への埋入を正確に行なうために歯茎を切ることで、顎骨を直視できるようにしています。
歯茎を切ってみないことには、顎骨の細かい形などが分からないこともありますし、医師の負担軽減にもつながっています。
ただ、今のCTの性能やフラップレス手術用のガイド機器などもありますので、ある程度腕のある歯科医であれば、フラップレス手術は対応可能です。
じゃあなぜフラップレス手術が主流じゃないのか?
手間がかかるというのと、歯科医の技量がかなり問われるからですね。
私のクリニックで、フラップレス手術をやる際は、10cmの穴を開けなければいけない時は、5cmで再度CTで確認するなど念入りなチェックを行います。
こういった手間を掛けなければ、出来ない施術法ですのでなかなか普及しないのではと思います。
フラップレス手術と通常手術の流れの違い

メスで切開する

パンチ、バーなどで歯茎に小さい穴をあける

器具で歯茎を骨から剝がして、骨面が直視できるようにする

剥離(骨から歯茎をはがすこと)は無し

ドリリング → 埋入

ドリリング → 埋入

埋入後、キャップを歯茎の下に入れる2回法が多いため、4~6か月後の2次手術(再度切開・縫合)が必要

埋入後、キャップを歯茎の上に出す1回法が多いので、4~6か月後の2次手術(再度切開・縫合)が不要な場合が多い

縫合

縫合は無し
・手術後、1~2週後に抜糸が必要
・4~6か月後の2次手術(再度切開・縫合)が必要
・抜糸無し
・4~6か月後の2次手術(再度切開・縫合)が殆ど不要
滝澤医師より
切らないインプラント。可能性は広がるが、歯科医の技能の見極めが重要
切らないインプラント施術、フラップレス手術は患者さんのメリットは多くありますが、歯科医の技能・経験が必要不可欠です。
しかも通常のインプラント施術とは違う技能がいりますので、フラップレス手術でどれくらいの経験があるのか。ネット上の情報で分からないことも多いので、カウンセリングで聞く等して情報を仕入れてください。


監修者紹介

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長
滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。
患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。
「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。
運営者情報
ヘルスケア編集部Zenken株式会社
歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。
「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。
免責事項
切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて
監修:医療法人社団 明敬会
タキザワ歯科クリニック
03-3685-1444
湘南藤沢歯科
0466-37-3090
一般的な費用相場
190,000~400,000円程度(税抜)
※インプラント1本の埋入価格
【インプラント治療にかかる期間】
インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。
主なデメリット
歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。